熟成梅酒ができるまで
大粒の梅は南国宮崎の陽差しと契約農家の愛情をたっぷり受けて育ちます。
山間の集落が梅のふるさと
春は新緑、夏は渓流釣りやキャンプ、秋には紅葉の名所として知られる日之影町・見立渓谷沿いの山深い里が「熟成梅酒」の梅のふるさとです。この地は、梅の生育に適した日当たりのよい丘陵地。水はけがよく、渓谷から立ち上る川霧に包まれて育った実は引き締まって甘みがあります。契約農家さんはただいま11軒。梅酒づくりに適した大粒の梅を毎年丹念に栽培していただいています。
甘みのある完熟梅を使用
春の訪れを感じさせる2月。梅の花が一斉に開花すると、花から花へ飛び回って受粉の手助けをしてくれるニホンミツバチの出番がやってきます。結実した梅はやがて小さな実となり、山の斜面で陽射しを浴びて、すくすくと大きくなり、やがて6月の収穫を迎えます。梅がほんのり赤く色づいて、リンゴ酸の含有量が増えて甘くなった頃が「熟成梅酒」に最も適した梅の収穫期です。
原酒仕込みは蔵元ならでは
実に傷がつかないように一つ一つ手作業で収穫された梅は翌日、高千穂酒造の本社工場へ届き、二度の洗浄後、本格むぎ焼酎の原酒に漬け込まれます。アルコール40度という高濃度での仕込みで梅のエキス分が十分に絞り出されていきます。最後に氷砂糖を入れて完了です。自然な美味しさのまま味わっていただきたいから、添加物・着色料は使用しません。